「しかし本当に人形みたいですね」
亜由美のつるつるの股間を見て高橋潤一は感心するように言った。
『高橋君もやっぱり男の子ね。そんなにじろじろ見て、あたしがセクサロイドじゃなかったら、セクハラで訴えるところよ』
「ひとつ聞いていいですか」
『なに?』
「会長は、そのセ…」
『はっきり言いなさいよ』
「セ…セクサロイドにされたんですよね」
『厳密に言うと違うわ。正確に言うとあたしのハードウェアが汎用アンドロイドで、その上で複数のプログラムがマルチタスクで稼働しているの。その中で最も大きな割合を占めているのがセクサロイド機能なのよ。割合はそのリモコンで変えられるはずよ』
「セクサロイド50%、ロボット20%、生徒会長20%、人間5%、その他5%」
「それじゃあセクサロイドとロボットを0%にして人間を75%にしますね」
潤一はリモコンを操作した。
『ピッ、ぷろぐらむ優先度変更シマシタ…う、何この身体』
亜由美はメタリックな制服や耳に固定された眼鏡などに触れて感触を確かめると、がたがたと震えだした。
「大丈夫ですか」
『うぅ…さすがに、人間の精神でこの身体はつらいわ』
震えながらも亜由美は気丈に答えた。
「では、ロボットを75%にして人間を0%にしますね。」
『ピッ、ぷろぐらむ優先度変更シマシタ…。AYUMI-02は正常ニ稼働中デス』
亜由美は単調に答えた。
「どうですか」
『AYUMI-02は正常ニ稼働中デス。生徒会長トシテノ業務ヲ遂行シマス』
「会長、本当にロボットみたいですね」
『ハイ、私ハ生徒会長業務を行ウろぼっとデス』
「それじゃあ、ロボットと人間を半分ずつにしましょう」
潤一は再びリモコンを操作した。
『ピッ、ぷろぐらむ優先度変更シマシタ…。ああっ、なんてことなの…』
亜由美は両手で自分の胸を隠すようなしぐさをした。
「こんどはどうです?」
『えっとね。ロボットとして身体の機能を認識して、それを人間の意識で考えると、いま。服を着てるように見えても裸と同じだし、他の服を着ることもできないからすごく恥ずかしいのよ。セクサロイドだったら裸でも恥ずかしくないから、元に戻してくれる?』
「わかりました」
『ピッ、ぷろぐらむ優先度変更シマシタ…。ふう、落ち着いたわ。くやしいけど、セクサロイドを減らすといろいろ問題があるみたいね』
亜由美と潤一がいろいろ設定を試しているところに、生徒会会計の窪田かおりが入ってきた。
「会長〜、また何か届きましたよ〜」
あかりは一辺が30センチの真四角な箱を持ってきた。
「何でしょうか…うっ」
箱を空けると、中にはリアルな女性器の模型のようなものが収められており、潤一は眼をそむけた。
『ピッ、人工性器ゆにっとヲ認識シマシタ。これが石上…様が言っていた人工性器ね』
亜由美はユニットを手に取るとじっくりと眺めた。
『すごいわ。生身の時にあった皺の形からほくろまで再現してるのね。早くセットしてプログラムを実行して機能を試したいわ』
「か、会長?」
潤一は恐る恐る問いかけた。
『何よ。あたしはセクサロイドなんだから、セックス機能を使うのは当然でしょ。この服の時みたいにセットして頂戴』
「いや、その。いくら作り物でも、女性の……その……」
『何よ。はっきりと性器っていいなさいよ。男のくせにだらしないわね。いいわ、かおりちゃん、やってくれる』
「もちろんです〜」
あかりは目をキラキラさせて人工性器のマニュアルを読んだ。
「えっと、まずはスカートを脱いでください」
『何言ってるの、自分で脱げるわけないでしょ。ちゃんとリモコンで操作してちょうだい』
「すいません〜。こうですかぁ」
あかりはリモコンを操作した。
『ピッ、着衣ろっく解除信号ヲ受信シマシタ』
腰のあたりからカチャンと音がして、亜由美は直立姿勢で無表情になった。
『ピッ、腰部パーツ01から04ヲ取リ外シテクダサイ』
あかりはスカートの部品を前後左右から4つに分けて取り外した。
スカートが取り外されると、つるつるの股間が現れた。
『ピッ、腰部パーツ取リ外シ確認シマシタ。さあ、どんどん進めて頂戴』
「手術台に横になって〜、足をひろげてくださぃ〜」
『手術台なんてないわよ』
「それじゃぁ、代わりに〜、そこの会議机に乗ってください〜」
『わかったわ』
亜由美は会議机に横になると、両足を左右に広げてだらんと垂らした。
「でわ〜、メンテナンスモードにしますぅ〜」
あかりはリモコンを操作した
『ピッ、めんてなんすもーどニなりました』
亜由美は無表情になった。
「ダミーパネルを外して…」
あかりは亜由美の股間のツルツルの部分のに手をかけて力を加えた。
パネルのつなぎ目がスライドして、ふたが外れた。
中には広い空間があり、先端にコネクタのついた数本のケーブルが宙づりになっていた。あかりはマニュアルを読んで、人工性器のケーブルと胎内のケーブルを接続し、股間の空間に押し込んだ。
カチッと音がして亜由美の眼鏡とリモコンのパネルに文字が流れた。
『ピッ、人工性器ゆにっとノ接続ヲ確認シマシタ。自己診断ぷろぐらむヲ起動シマス』
亜由美は無表情に起き上がると、股間を左手でゆっくり撫で始めた。
『あ、ああっ。ピピッ感度確認』
クリトリスを愛撫愛撫していると、やがて愛液が流れ出した。
『はぁっ、はぁ。ピピッ、愛液分泌機能確認』
亜由美は性器に指を挿入して、ゆっくりとうごかした。
『ああン、駄目…。ピピッ、膣内性感帯確認。男性器を挿入シテ、射精シテクダサイ』
「え、ええっ?」
潤一は奇妙な声を上げた。
「テストを中断しましょう」
潤一はあかりからリモコンを取り上げるとメンテナンスモードを解除した
『ピッ、めんてなんすもーど解除シマシタ。取り付けは終わったのね』
亜由美は会議机から降りると、股間をさらしたまま会長のイスに座ろうとしたところで動きを止めた。
『ピッ、自己診断ぷろぐらむガ正常終了シテイナイタメ、可動範囲ヲ制限シテイマス。ちょっと、ちゃんとテストしなかったの?これじゃあ椅子に座れないじゃないの』
「えっ、どうしてですか」
『あのねぇ。テストが終わっていないと、直接他のものに触れさせられないのよ。だから座れないってわけよ』
「どうしてもテストがいるんですか」
『どうしてもよ。何だったら石上様を呼んできて。あ、でも彼のペニスはアレだから…』
「会長、よくそれだけ恥ずかしい言葉を言えますね」
『まだわからないの。あたしはセクサロイドなんだから、それが当然じゃないの。もしかして高橋君も未経験の童貞なのかしら』
「童貞で悪かったですね」
『それじゃあ、この高級セクサロイドのあたしが筆おろししてあげるわ。あかりちゃん、高橋君をおさえて頂戴』
「はい〜、わかりましたぁ」
あかりは高橋の背後から両肩をはがい締めにした。
「会長、やめてください」
『あかりちゃん。リモコンで、プログラム03、07、自己診断プログラムの順に命令して頂戴』
あかりはリモコンを操作した。
『プログラム03を実行するわ』
亜由美は潤一のズボンを素早く降ろし、パンツも同様に降ろした。そして両手でペニスを包み込むようにしてマッサージを始めた。
「あ、ああ、会長、やめて、ください」
『残念だけど、高橋君はあたしに命令する権利はないわ』
「そんなぁ」
『プログラム07を実行するわ』
亜由美は潤一を床に押し倒すと、途中まで勃起したペニスを太ももに挟んで上下に腰を動かした。
亜由美の動きに合わせて高橋のそれはどんどん大きくなってきた。
『ピッ自己診断ぷろぐらむヲ再開シマス。男性器を挿入シテ、射精シテクダサイ』
亜由美は無表情になって、高橋の男性自身を人工性器に合わせると、高橋の意思を無視して挟み込み、ピルトン運動を始めた。
『5cm侵入…10cm侵入…最奥部到達…膨張れべる75%確認シマシタ』
「はっ、はっ、た・たすけて、ください。だめ、あああああーっ」
高橋は絶頂に達して大きくのけぞった。
『ピッ、射精ヲ確認シマシタ。自己診断ぷろぐらむヲ終了シマス。どうだった、あたしの機能は』
亜由美は表情を取り戻して言った。